〜やっぱりながら喰いは良くない〜

一日４食、ながら喰いは避けよう、早食いは避けよう、夜遅くの食事・・・ダイエットに取り組むときに注意したい行動がいくつかあります。


　減量目的だと、食べるものを減らす、カロリーを減らすということに目が行きがちですが、自分たちのとる行動、食べ方、考え方が身体にどのように影響を及ぼしているのかという点を忘れてはいけません。カロリー計算がすべてであれば誰でも簡単でやせれるはずですが、現実は違いますね。

第１回は食事のとり方で気をつけていただきたい「ながら喰い」についてです。

ながら喰い…新聞を見ながら、本を読みながら、テレビを見ながら…いろいろなシチュエーションが考えられますが、これらの問題点は、食べ物に意識がいっていないということです。カロリーが問題なら意識しようがしまいが同じはずですが、結果は変わってしまいます。

　私の体験を述べさせてもらうと、減量時もそうでないときもほとんど食事のパターンやカロリーは大幅には変わりません。しいて言うなら意識が違うのですが、とりわけ、減量中は１食、１食を大事にします。ですから、朝から米１合に焼き魚、味噌汁、野菜に煮付け…シッカリ、おいしく味わって食べています。必要以上に食べない減量中ですので１回１回が貴重なわけですね。文字通り食事に意識が行っています。カロリーはそれほど変化ないですし、食事を我慢し空腹感に襲われることなく、見事６％の世界に到達できています。何が違うのでしょう…

　食事をすると、その食物を体内で吸収できるレベルにまで分解する必要があります。そのためには胃液、唾液に含まれる「消化酵素」が必要です。酵素なしには生きることはできません。それくらい大切です。食事を美味しく食べるには、味覚、嗅覚もさることながら、目で食べますよね。美味しそうに盛り付けてあるほうが美味しいと感じます。そうすると唾液の分泌がシッカリなされ、消化の準備ができるわけです。ですから意識が食べ物に行かないとだめなわけです。
３０秒は食べ物を眺めましょう！
　では、反対に唾液が十分に出ない「ながら喰い」をした場合はどうなるのでしょう？消化酵素の働きが弱いわけですから、口では十分消化されず、胃に送られ、胃液が必要以上に分泌します。それでも無理な場合は、腸に送られて…という具合に、それぞれの部署が必要以上に仕事をさせられるわけですね。酵素の無駄使いともいえますね。
　そもそも酵素は何からできているか？これは実は今話題のアミノ酸なんですね。アミノ酸が浪費されるわけです。アミノ酸は筋肉はもちろん、皮膚や髪の毛などからだの部品になるものですから、必要量が多い成分です。それを無駄使いすることは「身体作り」をしている人は避けて通りたいところです。
　痩せにくい、疲れが取れにくい原因はこんな食べ方にあるのかも知れませんね。
また、「ながら喰い」は食べたことを意識しないので、満足感に乏しく、必要以上に食べてします傾向が出ます。結局、カロリーオーバーにもつながってしまうということにもなりかねません。
　たかが食べ方、されど食べ方…
「皆さん、食べるときは食べ物をよく眺めて五感で味わって食べてください。本当のグルメはダイエット上手なはずですよ。」