アセットデザインボディデザインを形にする!! パーソナルトレーナーのLEANBODY(S)です

シリーズ第3弾です。昨日は、成長期のアスリートにとって初潮の時期が重要ということを書きました。今日は、高校生以降のアスリートで、月経が止まってしまったケースの問題点について考えてみたいと思います。

 「生理が止まって一人前!!」「生理がこないから楽でいい」、「チームメイトの全員がそうなんで、それが当たり前と思っていました」・・・
これらは実際にスポーツの現場で聞いたことがあるものです。
これこそが問題ということです。とんでもないことです!!
生理が来ていないということはどういうことか?に思いを巡らせてみるととても放置できないことばかりです。

成人女性は約一ヶ月の周期でホルモンの分泌量に波があります。排卵までの約2週間がエストロゲンという女性らしさを作るホルモンの分泌が増え、排卵後にはプロゲステロンという妊娠維持のためのホルモンが高まります。妊娠していなければ排卵後14日で月経が起こります。この一連のプロセスが女性の健康を保つ鍵となっています。
月経がない、生理がこないということは、エストロゲン上昇期がなかったということになります。


女性らしさのためのホルモン=「エストロゲン(卵胞ホルモン)

・子宮内膜の厚み、全体のサイズ(卵くらいの大きさ)

・丸みのある身体にする ・潤いのある肌・ツヤのある髪の毛

  コレステロール増加抑制 ・血管の強化 ・骨吸収抑制(骨密度保つ)・自律神経コントロール 

 

女性にとってすごく大事なホルモンです。それが十分分泌されないとなると、特に健康面では血管の弱化、骨の脆さに繋がります。
アスリートにとっても骨や血管が丈夫であることは筋肉を強化することと同様に大事なことだと思います。生理が止まった状態でなお、なんの対策もせずに練習を続けることは逆にパフォーマンス低下につながると思います。
生理が止まる要因は現在でははっきりしてきています。

女子アスリートの視床下部性無月経は、体脂肪率よりもBMIとの関係が強い。体脂肪率が低くても筋肉量が多いなど身長に対して十分な体重があれば問題ないことが多い。いいかえれば、「根拠のない目標体重」の設定は危険ということ、全選手が一律の体重であるはずがないんです。
 
※自分の体重を身長(m)で二回割ってみて、18.5よりも低い女子アスリートは体重の設定を見直した方がいいということです。

158cmの女性なら、46.2kgが下限ギリギリになるということです

体脂肪率が低いから即、生理が止まるということは無いようですが、体脂肪率を低くして行く(ボディビルのように)過程でかなりの低エネルギー状態が長く続くことで問題が生じるということのようです。ですから、絞ること自体は悪くないがその絞り方は工夫がいるということになります

女子アスリートの3主徴
エネルギー不足が長く続く→骨粗鬆症 と 視床下部性無月経に発展する・・・この一連の流れは相関があります。要するに無月経を解決する一番の方法は練習量に見合った十分なエネルギーを確保することです。体重を落とす必要がある競技であっても、計画性と現状の把握をしっかり行って闇雲なカロリーダウンだけを繰り返さないことです。
それから、最低でも三ヶ月に一度は生理が来るようにコントロールする。そのためには、
エストロゲンの補充療法も使うことです。よく、ホルモン療法はむくむから・・・と敬遠する選手もいますが、エストロゲン補充でむくむことはほぼありません。


生理が止まって一人前!なんかではなく、選手も指導者も性周期について理解し、栄養面でまずはしっかりエネルギーを確保すること。さらにはホルモン療法を含むコントロール法を使ってコンディションを保つことが大切です。女性の健康は、今!だけの問題ではなく将来にも及びますのでそのことを十分に理解しておく必要があります。